わが国の最終エネルギー消費の5%を占めるLPガスは、日本全国総世帯数5,340万世帯(H27)の約45%にあたるおよそ2,450万世帯(簡易ガス分を含む)の家庭で使われております。
LPガスの75%を輸入しています。
産ガス国から、専用のLPGタンカーで船輸送され国内の輸入基地に運ばれます。
輸入基地からタンクローリーにて各エリアの充填所に輸送されます。
充填所に運ばれたLPガスは、家庭用の容器に充填され小型トラックにて各家庭に運ばれます。
現在のわが国を取り巻くエネルギー需要構造の状況(国家政策)
世界の動向 シェール革命による世界のエネルギー供給の構造変化 等
日本の動向 高い化石燃料の中東依存、化石燃料依存割合の増加、エネルギーコストの上昇 等
海外からのエネルギー資源供給の不確実性への対応
LPガス 北米シェール随伴LPガスを含むLPガス調達多角化とこれを通じた価格の低廉化、需要サイドの
在り方
LPガスは、酸性雨の原因となるSox(硫黄酸化物)の排出量がほとんどありません。
地球温暖化の原因といわれているCO2(二酸化炭素)の排出量もすくないので、地球に大変やさしいクリーンなエネルギーです。
LPガスとは「Liquefied Petroleum Gas」、つまり液化石油ガスの略称です。一般的に頭文字をとってLPガスと呼ばれています。
LPガスは、炭素と水素の化合物で炭素数が3つ水素数が8つで出来ていて一般にプロパンガスとも呼ばれています。
LPガスは、圧力を加えることで液体になります。
そのため、液体で貯蔵し運搬されます。使う時には、気化させガス状で消費されます。
液体から気体になると体積が約250倍に増加します。(プロパン10kg → 約4.82m3)
また、空気より比重が重いのでガス漏れすると床面など低いところに滞留します。
LPガスは、水素をたくさん持っているので、燃料電池の主燃料として期待されています。
都市ガスと比較して発熱量が大きいので、中華料理等、瞬間的高い熱量を必要とするものに最適なエネルギーです。
また、とろ火から大きい火まで可変させる操作も簡単で取り扱いやすいエネルギーです。
都市ガスと比較しても1m3で倍ちかいエネルギーが発熱されます。
LPガスは日本全国どこにいっても同じ器具を使うことが出来ます。都市ガスは、地域によってガスの成分がちがうので、器具の調整や使えない事もあります。
また、供給形態が違うためLPガスは災害時の復旧にかかる時間が短いのが特徴です。
ご入居になられてから、LPガスをはじめてお使いになる場合、ガス販売業者(当社)とお客様の間で契約を結ぶ必要がございます。
この契約は、液化石油ガス法に定められている条項で、契約無しでガスを流しますとガス販売業者(当社)が罰せられますので、ご理解の程よろしくお願いします。
契約時に関わる書面は以下のとおりです。書類とともにガス設備&機器の取扱説明をさせていただきます。
また、ガス料金のご説明とお支払方法のお問い合わせをさせていただいております。
以上の手続きを行いますので、ガスの開栓時にはお客様の在宅が必ず必要です。
手続きに要する時間は、1時間程度です。ご協力の程、よろしくお願い致します。
お客様のガス設備について調査した結果を記入し、以後弊社の管理台帳(保安台帳)の基資料として保管します。
この資料を基に、4年後にガス設備の定期点検調査を行います。
(この検査も法律で定められております)
LPガスは、大変使いやすいエネルギーですが、誤った使い方をすると重大な事故につながる可能性が有ります。
お客様の大切な設備を管理させていただく担当事業所をお知らせしている書類です。
お客様のガス配管設備にガスを流す前に再度配管に漏洩が無いか確認します。
検査方法は、圧力をかけ落ちてこないかで判断します。このチャート紙は専用の計器で記録を残します。
お客様に、LPガスの特性と安全なご使用方法・各機器の取扱説明・万が一の対応方法等、重要事項が書かれております。
開栓時に口頭で説明いたしますが、再度お読みになる事をおすすめいたします。
このパンフレットには「家庭用」と「業務用」がございます。
LPガス料金のお支払方法は、LPガス料金のページにてご覧下さい。
LPガスは、多くのルートを経由してお客様に届けられます。
大変便利なエネルギーですが、取扱を間違えると大きな事故に発展してしまいます。このため、さまざまな規制が定められております。特に小売価格は、LPガス価格に占める割合が62,8%と飛びぬけて高くなっております。
小売価格の構成比には、保安経費が多くを占められております。
お客様の敷地内に設置されているLPガスの設備を安全な設備にする事と、このガス設備を維持管理し事故を未然に防ぐ事に経費をかけていかなければ案心してガスをお使いいただく事は出来ません。
もうひとつ、容器交換を行う配送経費がガス価格の構成比の中で大きなウェイトを占めております。
当社は、保安経費と配送経費の削減を安全対策をしっかり構築しながら進めております。
しかしながら、近年では輸入価格高騰がコスト削減を吸収してしまい、お客様に答えられる価格に結びつきません。
LPガスの料金は、都市ガスの料金と違い販売事業者が決める事になっています。
(都市ガスは、行政に料金を提示し認可を受けます)
このため、販売事業者ごと経費のかけかたの違いから料金がちがっております。
LPガスの料金は、電気料金などと同じようにガスの使用量に関係なく発生する料金(基本料金)と、ガスの使用量に応じてかかる料金(従量料金)から構成されています。
また、従量料金は使用量に応じてm3単価をスライドさせるスライド従量料金制があります。このスライド料金制を採用する事で、使用量の多いお客様に家計費軽減を目指しております。
当社では、スライド従量料金制を採用しております。
LPガスのご利用料金をお支払するには、現金払い・金融機関の自動口座引落払い・クレジットカードお支払からのお支払と、お客様のご都合に合わせてお支払が出来る体制になっております。ご入居時のガス供給ご契約時にお問い合わせいたしますのでご指定下さい。
近年は、ポイント還元のメリットがあるクレジットカードでのお支払いが増えております。当社では、ガス料金だけでなく灯油やガス機器等のお支払にもご利用いただけます。
ご利用いただいているLPガスの設備は、ご契約時から4年以内に1回以上の保守点検を行う事を法律で定められております。
お客様のガス設備に漏洩がないか、また未然に防げるよう点検調査を行い記録を管理台帳に整理しております。
この定期保守点検は、お客様の宅内に入らせていただきますので、ご在宅が必要ですので、ご協力をお願いいたします。
点検調査費用は、ガス価格に含まれておりますので当日ご請求させていただく事はありません。但し消費設備側で改善工事が必要な場合は、工事費用が発生する場合がございます。その時は、お見積提示させていただてからの改善工事となります。
左側の記録用紙に必要時事項を記入し、1枚はお客様へ提出し、1枚は当社にて次回の定期保守点検まで保管させていただきます。
右側の、チャート紙はガス配管に漏洩がないか記録する用紙です。
専用の検査装置にセットして記録します。
LPガスのガス設備には、さまざまな安全対策が装備されております。
万が一のためにお客様の財産を守ってくれるすぐれ物たちです。
左の統計表のとおり、LPガスの安全機器の設置率が多くなるごとに、事故率が下がっております。
残念なことにここ数年は、事故件数が増加傾向になってきております。
近年の事故は、以前の事故と様子が違ってきました。
以前は、爆発事故と火災事故が多かったですが、近年は、燃焼機器の不完全燃焼による一酸化炭素中毒事故と天ぷら火災事故が多くなってきました。
これらの事故は、今までの安全機器は対応できていませんでしたので、統計上事故増加となってしまいました。今後は、火災警報器の設置・ガスコンロのバーナーに全口安全装置の設置等安全対策が実施されていますので、減少傾向になります。
また、業務用設備には一酸化炭素中毒事故が多発傾向にあるので、一酸化炭素検知警報器を設置する制度も始まりました。
長期間ご使用のガス機器は、不完全燃焼を起こしやすいので、お取替をお勧めしております。
私たちの暮らしの中で。、ガスを利用した生活はあたりまえのようになっております。
そんなガス設備をしっかり見守っているのが、マイコンメータです。普段使っている状況と著しく違ったガスの使用量が有ったり、考えられないガス量が流れたりする事で「異常」と判断しマイコンメータが持っている遮断弁が作動してガスを止めます。
もちろん、ご使用中に震度5以上の地震が発生しても自動でガスを遮断してくれます。
また、遮断してしまった場合何が原因で遮断したかマイコンメータの表示を見ると分かるようになっています。
遮断内容が「C・ガス止」「AC・ガス止」でしたら、お客様にてマイコンメータの復帰ボタンを押して復帰させ、1分間待って表示が消えたのを確認してからご使用下さい。
ガス栓にも遮断弁が装着されています。
LPガスは空気より重いため、低いところにたまります。このためガス漏れ警報器は、床から30cm以内に取付ます。漏れたガスを未然に防ぐのを目的としています。
燃焼器が不完全燃焼を起こすと一酸化炭素を大量に発生させます。空気より軽く無味無臭の恐ろしいガスです。
高濃度のガスを吸い込むと命を落とすこともあります。
近年、一酸化炭素中毒事故が多発しています。
燃焼機器の長期使用でバーナー付近の目詰まり変形・消耗が原因で起こっております。
10年以上ご使用の燃焼機器は取替をお勧めします。
お客様のガスご使用に異常事態が発生したとき、マイコンメータが判断し自動通報センターに電話連絡します。
受けたセンターは、お客様に電話をかけ確認させていただきます。
また、ガス容器内の残量管理を行いガス切れがないよう、お客様のご使用状況を見守っております。
もちろん、緊急時にはお客様が気ずく前に通報が入りますので、必要に応じて「緊急出動」を行います。
このサービスは、有料にてご提供させていただいております。315円/月(消費税込)
当社では、営業時間外において緊急出動センター(セキュリティーネットワーク)と契約し広範囲における保安の確保を行っております。
当社は、LPガス販売店様のお客様先への容器配送と保守点検契約を締結しております。このため、広範囲での保安の確保が必要となります。このため広いネットワークでお客様の安全確保に努めております。
また、当社内にも非常事態に備え「24時間365日」受付センターを設置し緊急出動センターと連携して出動できる体制を整えております。
事故情報を共有し、緊急時の処理対応方法を共同で訓練し、お客様の安全確保に努めております。